Research degreeへの留学の場合、指導教官を自分で見つけて、その人に自分を指導してもらえるかどうかを聞くことが避けては通れない道だということがわかった(オーストラリアの大学の場合)。
以前の記事で書いたように、アカデミアにいない自分にはコネも情報もなかったためGoogle scholarで研究者を検索し、その人の論文を読んだ上で、所属大学のホームページからメールアドレスを知り、メールする、というステップ。
見ず知らずの人にメールをすること自体は、社会人経験がある自分には何の躊躇もない(このとき経験を積んで年を取ることも悪いことではないと思った)。ただ、このメールが自分の将来に影響を与えることになるかもしれない、と思うと慎重に行う必要がある。インターネットでいくつかの経験談のブログを読みながら、自分なりのメール文案を作成した。文法ミスなどもあるかもしれないが、どんな感じか、誰かの参考になればと思い、ほぼ原文通りに載せます。
Subject: Enquiry -Future PhD Supervisor
Dear Dr. 先生の名前
I am writing with reference to the possibility of supervising me as a PhD student from 2019. My name is XXX and I work for ABC Corporation in Japan as a xxx manager.
I earned a Master of Environmental Studies from the University of YYY in 2004 with HD on the dissertation, and have been working as a professional in the field of xxx for more than ten years.
Working on day to day business in my field, I am getting interested in researching this area more deeply in an academic institution, to find most effective way for ZZZ.
I found that your research area is very close to my interests and would like to know there is a possibility of accepting me as a research student (PhD or other research degrees). If there is, I will send my CV, research proposal and other required documents to you and/or admission office subsequently.
I would be grateful if you could reply to the above enquiry by email at your earliest convenience.
Kind regards,
自分の名前
このメールは、実は第1候補の先生ではなく、第2~3候補くらいに考えていた先生。なぜこの先生に最初に送ったのかわからないが、何となく直感的にこの先生に送ってみよう、と思って送付。
送付したのは2018年8月のお盆休みの最後の日。次の日から会社が始まるので、今送らないと、忙しくて準備ができずに後になってしまう、という焦りも自分の行動を促した。
返事が来るか来ないか、半信半疑だったが、メールを送った次の日の朝にこの先生から回答が来た。回答の内容は、シンプルだけどうれしいもので、以下のような内容であった。
「メールありがとう。あなたをPhDの学生候補として検討してみたいと思うので、研究計画書、履歴書(CV)、成績証明書、修士論文のコピーを送ってもらえますか?また、参考まで、以下のリンクに申請の手順と締め切りが書かれています。」
こんなにレスポンスが早いのか!と正直驚いたこと、CVの作成と成績証明書の取り寄せはしていたけど、研究計画書は書き始めたが完成していなかったこと、修士論文は手元になかったことから、以下のメールで返信をした。
Dear 先生のfirst name,
Thank you for your reply. I am glad to hear that you would consider supervising me.
I will prepare the documents and email you within a week or two.
Kind regards,
自分の名前
ビジネス上の経験から、少し待ってください、というときに、どれくらい後になるのかを具体的に提示すべき、ということが知識としてあったため、長すぎない2週間、という区切りをつけた(何か月も先を提示して、準備もできていないのに連絡したのか、と思われるのを避けたかったというのもある)。これが自分に課す納期として短すぎて、後で大幅に修正することになった。