40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

大学と指導教官を探す その2

アカデミアにコネクションがない私の場合、以下のステップで自分の受け入れ先を調べることにしたことは、前回の記事の通り。

 

①自分が博士課程で研究したいテーマを扱っている先生は誰かを調べる

②その先生が所属している大学での博士課程の受け入れ条件を調べる

③その大学がある国に自分が住むことに違和感がないかを考えてみる

 

①はGoogle scholarを使った。まず、Google scholarのサイトを開き、キーワードのボックスに自分の関心分野を入力(もちろん英語で)する。そうすると、その分野に関連する論文のリストが出てくる。

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興味がある分野のキーワードを複数入れて検索していくと、大体同じような人の名前が何度も上がってくるため、この人が私の研究しているテーマに近いテーマを取り扱っている人だ、というのがわかる。

 

もともとアカデミアにいる人には不要なプロセスだろうが、実務領域にいると海外にどんな研究者がいるのか、日常ではあまりわからない。アカデミアと実務が違う世界で回っていることを改めて感じた。

 

とにかく、そのようにして研究者をサーチする。Google scholarで引っかかった人の名前に下線が引かれている場合、そこをクリックするとその研究者の所属や他の論文が確認できる。

 

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私の関心分野については、このサーチの仕方で日本の先生が引っかかることはほとんどなく、大学としては、欧州、オーストラリア、アメリカが多かった。私の関心領域は世界共通のテーマであるが、日本の研究者は日本語で論文や書籍を書くことのほうが多いからと思われる。

 

Google scholarからは、以下のように論文の概要まで見られるケースが多い。

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先生と大学を探す目的では、概要が見られれば大体わかるのでOKだが、私はのちに自分の研究計画書を作成するために、Google scholarに表示される論文閲覧サービス「Deepdyve」を個人で契約した。この件は、研究計画書について書くときに詳しく述べる。

 

次に続く。