40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

指導教官とのミーティング、花粉症が始まった

今朝は隔週の指導教官とのミーティング。冒頭の雑談でロックダウンについて聞かれたので、「慣れているけどうんざりする」と答えたら、この直前にミーティングしていた同僚?も全く同じことを言っていたとのこと。やっぱりそうだよね。Dan Andrews(Vic州のPremier)は好きではないけど、今回の早い決断には賛同する、とも。またNSW州の状況についてやら、ワクチンについても雑談。私は普段オージーと話す機会がないので、先生たちとの英語の雑談は色々な点で勉強になってありがたい。あと、オリンピックがあったせいで、日本に関心を持ったらしく、日本のコロナの状況やオリンピックの受け止め方についても質問された。

 

研究については、前回提出した分析パートについて褒めてはくれていたけど、抜本的に練り直した方が良い方向性のようだ。特にはっきり言われたわけではないけど、読み手である先生にうまく伝わっていないし、色々と質問を受けたことで、私の中でもはっきりとしていないことがいくつか分かった。初稿としてはまとまっているけど、まだまだ不十分という感じ。もう一度、インタビューのTranscriptionに立ち返ってきちんと分析しなおしてみようかな、と思っている。

 

とは言っても、今はそういう頭を使う内容をするのに適していない。とりあえず、ASX100企業のリクルーティングを粛々と進めつつ、ロックダウンが明けたら合間に分析の見直しをする旨を伝えた。ASX100に調査範囲を拡げることでEthicsの修正も必要になるし、細々した作業がある。まあでも作業はロックダウン中の細切れ時間にやることができるので悪くはない。副指導教官からは、あなたはすごくシステマティックに進めていて感心する、と言われてびっくり。仕事をしていた時と比べて、計画もざっくりだし、色々とグダグダなんだけど…。しかもロックダウン中はパートタイムなので、さらに進捗が遅い。他の学生はもっと適当に進めているのかな?オーストラリアだからかな?よくわからない。

 

副指導教官がすごく目をこすっているので、「花粉症ですか?」と聞いてみた。実は私も1週間前から花粉症が始まって、昨日あたりからひどくなってきたところ。「Wattleの花に反応している」という返事。私は何に反応しているのかわからなかったけど、時期が同じだから、私もそのWattleとやらに反応している可能性が高い。ちなみに、長男と次男も花粉症を発症している。

 

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Wattleとはこの黄色い花のようだ https://www.gardenia.net/plant/acacia-retinodes

とりあえず昨年こちらのドラッグストアで買った点鼻薬と点眼薬でしのいでいる。もっとひどくなったら飲み薬も飲むことになろう。点鼻薬も点眼薬も日本で処方されていたのと同じと思われる薬が買えるので安心。でも痛み止めと違ってアレルギーの薬は高いから、家族3人分数か月続くと結構な出費…(特に子供の飲み薬は高い)。日本にいたとき、子供の医療費が処方薬も含めて全部無料だったのはありがたかったな。

 

今日は長男の午前中の勉強がスムーズに進んだので、昼にご褒美?として、大学まで2人で自転車で行って、キャンパスでランチをした。自宅から大学までは約3kmと近くも遠くもない距離だが、ずっと緩い上り坂になっているので、自転車をこいで向かうと結構疲れる。私は長男から体力がない中年女性だと思われているので、「いつもこんな道を通っているの?すごいねー」と褒められた。

 

大学の敷地内に入ると多くの建物があるが、それを見て「久しぶりに大きな建物を見た。へえー、なんか東京みたい」とも(全然東京みたいではないのだが、長男の中で大きな建物がある=東京という図式のよう)。確かに今住んでいる家の周りは戸建て住宅ばかりだし、小学校も平屋で、ビルというものが周りにほとんどない。そういえば大学の建物は結構遠いところからも見える。

 

ロックダウン中でも、自宅に学習環境がない学生のために図書館は開いているし、一部の学部(医薬系など)は通常通り大学に来てよいことになっているため、キャンパス内のお店のいくつかは営業している。私がよくいくメキシカンのチェーン店でランチを購入して、外の椅子に座って食べた。大学内はのんびりしていて、キャンパスに来るとロックダウンということを忘れそうだ。

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このメキシカンのボウルとポテトと飲み物で$10とお得

帰りに日本のお菓子を買って帰ろうと思ったら、いつも行くコンビニが閉まっていたので、キャンパス内にある別のスーパーに立ち寄って、普通のお菓子を購入。Boss専用の冷蔵庫が設置されていた。意外と売れているのかな?

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Boss専用の冷蔵庫

8月に入って花粉症が始まったのは嫌だけど、だんだん春らしく、天気が良い日が多くて、暖かい日も増えてきたのは嬉しい。ロックダウンシーズン⑥はイージーモードで過ごすと決めたので、こんな感じでストレスをなるべくためずにやっていく。

 

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ロックダウンのシーズン⑥が始まりました

先週木曜日に下の記事を書いた直後に、Victoria州では6回目のロックダウンをすることが発表された。今回は完全に不意打ちだった。しかもアナウンスから数時間後から開始という急ぎよう。いつもは日付が変わる深夜の23:59から開始されるけど、前回のロックダウンはロックダウン前最後に飲みたい人達がパブに殺到したこともあり、それを避けるために20:00からに設定された(らしい)。

 

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5回目のロックダウンが始まったのが7月15日なので、まだ1か月もしない間に6回目のロックダウン。もう私たちVictoria州民はロックダウンのベテランになってしまった。 

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正直もうこの流れにはうんざり。英語だとI'm sick of this.という感じだろうか。今回はショックというよりも、諦め、無気力というモード。もうどうでもいいや、と思って、翌日金曜日のホームラーニングは超適当。日本人ばかりの家族の中で、よくわからない英語を使って勉強させる意味なんてあるのか、と思ってしまい、子供たちの課題をフォローして、何とか形にして提出しようという気も起きないし、自分の研究も真面目にやっているのがばかばかしくなってしまった。その投げやりな気分はさすがに少し持ち直したけど、今でも「もう頑張るのはやめよう」という気持ちは若干(根強く)残っている。コロナに生活を左右されすぎたせいて、自分の人生を自分でコントロールできるという気がしなくなっているのだろう。

 

とはいえ、特に鬱々としているわけでもなく、週末はなるべくロックダウンを感じないために、限られた範囲でお出かけ。限られた範囲というのは、具体的には自宅から半径5km以内、2時間以内のエクササイズ目的の外出を意味する。幸い天気は良かったので、日曜日の朝に長男を誘って2駅先までサイクリングに行った。

 

線路沿いにずーっとトレイルが整備されているので、ほとんど止まることなくサイクリングができる。ジョギングしている人もいる。自宅の最寄り駅の街は、完全に中国とインドの街になっているけど、2駅街の方に行くと今度はギリシャの街があり、2駅田舎の方に行くと東南アジアの街がある。今回はギリシャの方に行ってみた。隣の大家さんのお父さん(ギリシャからの移民)によれば、この駅の周りはギリシャ人がToo manyいるとのこと。

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走りやすいトレイル

駅の前の歩行者天国の場所にギリシャからの移民が経営しているカフェやレストランがぎゅっと並んでいる。カフェは数か所オープンしていて、ギリシャ系の人たちが外でコーヒーを飲んだり、子供たちを遊ばせていたりした。厳密にいえば規則違反かもしれないが、カフェはテイクアウト限定でオープンして良いので、買ったコーヒーを店の前で立って飲むくらいは大丈夫そう。

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いつもなら賑わっている歩行者天国ギリシャ人街も落ち着いた様子

長男のためにギリシャ風のドーナツを購入し、私はコーヒーを買ってしばし休憩。天気が良すぎて、ロックダウンということなんか忘れそう。そんな時間の過ごし方をしていて、やっと少し気分が上向きに。これを機にエクササイズがてら5km以内の街や店を開拓してやろう、という気にもなってきた。

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ギリシャ人街を牛耳っていそうなカフェ兼ベーカリーでコーヒーを買ってみたら、ロゴに小さくシグマの文字が

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店のサインも英語とギリシャ語が併記されている

ちなみに今日も昨日も新規感染者は11名。今のところ正式なアナウンスだとロックダウンは1週間の予定だけど、まあ、難しいんじゃないかな。感染者が2ケタ出ると、最低2週間コースな気がする。でも良いニュースとして、明日からVictoria州の田舎(Regional Victoria)は先行してロックダウン解除となる。自分が住んでいるところも全然感染者が出ていないのでロックダウンを解除してほしいが、なかなかそうはいかない。とはいえ、Victoria州内で少しでも上向きなニュースが流れるのは何となく嬉しい。

 

研究の方はパートタイムで粛々と進行中。考えようによっては、5回目と6回目のロックダウンの間の超貴重な10日間に、これまで行ったインタビューの分析パートのドラフト第2弾を完成させて指導教官に送付し、オンラインでインタビューを2件遂行できたのは奇跡的なタイミングだった。自宅で子供がいる状態だと集中力が半分以下になるし、そもそもまとまった時間が取れないので、頭を使う仕事はほとんどできない。先週からまた作業フェーズに入っているので、タイミングとしては最悪の状態は避けられたと思う。明日、指導教官とのミーティングがあるが、あまりディスカッションしたい気分ではない(というかそれができる状態ではない)。でもせっかく先生が時間を割いてドラフトへのフィードバックをくれたので、ありがたいと思って自分を奮い立たせて臨むしかない。

 

まあ何でもポジティブに捉えていきたいが、現実にはそんなに簡単ではない。今回のロックダウンは、淡々諦め流されイージーモードで過ごしていこうと思っている。確か、今日あたり、Victoria州のロックダウン累積日数は190日目くらいだったような。計算すると、私のオーストラリア生活の約3分の1がロックダウン下にあることになる。これは意外。感覚的には半分がロックダウンだったような気がする。3分の2も自由が与えられていたかしら。この感覚と実際の違いは、ロックダウンの時の方が時間が過ぎるのが遅く感じるせいなのかもしれない。

研究の進捗、大学でのワクチン接種、PhDを辞めた学生

今週は何か色々とあったので、日記形式で書き残し。

 

まずは大学のこと。大学は今週が後期(Semester 2)のWeek 2。Victoria州のロックダウンは先週の火曜日で終わったけど、Week 1の先週は授業はすべてオンラインであったようで、Week2の今週から対面授業再開だったらしい。月曜日に大学に行ったら、めちゃくちゃにぎわっていてびっくり。PhD学生は授業が無いから、いまいち大学の動向に疎くなる。なんにせよ、若い学生がキャンパスでわいわい楽しそうにしているのを見るとポジティブなエネルギーがもらえる(気がする)。

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ランチタイムは特に賑やか

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芝生に寝転がってオリンピックを見ても良い(まだ寒いが)

先週インタビューした2名分の文字起こし原稿を再確認の上、お礼とともにそれぞれの参加者にメールで送付。これで予定していた日本企業へのインタビューは一通り終了した(もう1社、協力してくれそうなところはあるので、そのうちフォローアップ予定)。これからはオーストラリア企業をあたっていくことになる。

 

当初、日本、イギリス、オーストラリアの3か国を対象とする予定だったが、イギリスの企業からは1社も協力が得られず(やりとり自体は3社ほどからあったが実らず)、イギリスを対象国とするのは断念した。どこかの記事に書いたが、元のグローバルの大企業500社のリストをベースに、他のヨーロッパの国に対象範囲を拡げることを考えていたが、結局、日本とオーストラリアの2か国の比較分析にすることになった。その場合、オーストラリアの企業がもともとのリストの中では少なすぎるので、別のリストを使って洗い出しし直す必要が出てきた。

これを火曜日と水曜日に実施。ASX100というオーストラリア証券取引所に上場している時価総額上位100社をターゲットとして、本社がオーストラリアではない企業(ニュージーランドなどの企業)を省く。そして残り90社強のWebsiteや公開されている情報をすべて見て、調査対象をクライテリアと見比べてデータベース化していく。昨年の11月頃から2か月くらいかけてグローバル500社の作業をしたので、作業自体は慣れているが疲れる。今回は90社程度を2日間で完了させた。ひたすら作業になるので音楽を聴きながら進めていたが、火曜日はリストの1番から60番まで一気に進めてふらふらになった。

 

水曜日に61番から100番までスクリーニング。改めて見ると、オーストラリアって産業構造が日本と全然違う。多いのは金融と鉱物。製造業はほとんどない。日本の場合、上から100社取った時にいろいろな業種があって面白いが、オーストラリアはある意味単調。あと、日本なら多くの大企業の本社は東京にあるが、オーストラリアの場合、シドニーメルボルンがどっこいどっこいで、あとはパースやブリスベンにもある(特に西オーストラリア州は鉱山が多いのでマイニングカンパニーの本社がいくつかある)。これからスクリーニングした企業に怒涛のリクルーティングメールを送って、少しでも多くの参加企業を募る。最低5社はインタビューしたいところ。どうだろう…。

 

水曜日は家で作業していたら、大学からメールが。なんと大学の診療所でファイザーのワクチンが打てるようになるとのこと。これまでは60歳以上でアストラゼネカなら大学でも接種できるようになっていたけど、ついにファイザーまで回ってくるようだ。と言っても8月中旬からなので、もう少し先。私は8月下旬にすでに競馬場で2回目の接種予約をしているので大学では接種しないと思うけど、これから若い人にも広げていくときに、インフルのワクチンみたいに大学で無料で接種出来たら楽だろう。

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同じような内容で大学のHPにも公開されている

ワクチンがらみで言うと、夫も明日、私が接種したのと同じ競馬場で予約が取れた。昨日サイトをチェックしたら、1回目の人向けに少しだけ枠が開放されていて、さっそく予約。立場が一番弱い外国人であり留学生(一時滞在者)の我々にも、40歳以上であるということでファイザーが回ってきたので、だんだんオーストラリア国内にも流通してきたな、と感じる。

 

今日は午前中に学科のReading Groupがあったので参加。相変わらずオンライン。今回のテーマが私よりも少し前にPhDを開始したベトナムからの留学生の研究テーマと近かったので、オーガナイズしている先生に「彼は今日来るんですか?」と何気なく聞いたら、なんと「彼はPhDからwithdrawしたよ」という衝撃のニュース。英語がうまく聞き取れなかった可能性もあるので「違う学科に行ったんですか?」と聞いたら、「いや、彼は別の道を選んだ」という話。

 

そのオーガナイザーはそのベトナム人の学生の指導教官だったこともあり、情報は確実。びっくりして声が出なかった。そのベトナム人の学生の1年目の審査は3月にあり、私も聴講していた。あとで聞いたのは、審査に受からなくて、3か月後に再審査をすることになったとのこと。それが6月にあったはず。おそらくその再審査も通らなくて、結局自分から辞めたのか、学部から辞めさせられたのかは分からない。

 

彼の調査は少し特殊で、社会学部とIT学部?の両方に籍を置いて、指導教官もそれぞれの学部から出ていた。1年目の審査では、自分が開発した地理学に関係するソフトウェアのプロトタイプを紹介していた。こちらの自治体とも連携してプロジェクトを進めていたようだ。良く出来ているな、と思ったけど、社会学部の審査官からは、社会学の視点から結構厳しい突っ込みを受けていた。確かに発表を聞いていて、なんだか仕事のプレゼンみたいだなあ、とは思った。実務と学問は違うから、彼の場合は研究内容が学問的に合わなかったのかもしれない。

 

私自身もこの点はヒヤヒヤする。研究している専門領域で実務経験を10年以上積んでいるが、アカデミックなアプローチと実務は全然違うことにPhDプログラムを始めてから気が付いた。アカデミックなアプローチに違和感を覚えたり、納得できない自分もいたが、だんだん慣れてきて、今はそういう視点もあるかな、と思いながら分析を進めている。でも最後までそのように思えない可能性もあったわけだし、今のところ指導教官のアドバイスもあり何とか形になっているけど、最後、博士論文の関門をクリアできるのかどうかは分からない。

 

PhDを途中でやめる判断をするのは辛いことだと思うけど、誰だって自分でやってみなくては分からないことなので、ベトナム人学生についても、彼がPhDを始めたこと自体が間違っていたとは思わない。実際、学部から奨学金をもらっていたので、修士時代の成績は良かったはず(確かイギリスの大学で修士を取ったと言っていた)。私とその学生とは、同じような時期にPhDを開始して、本来なら英語にハンデがある留学生同士もう少し仲良くなれたはずだが、コロナのせいで学科のミーティングや集まりが1年以上全てオンラインになり、直接彼に会ったのは昨年の2月ごろ1回のみ。友達になれないまま終わってしまった。

 

気分転換するために昼食は久しぶりにUni Barでハンバーガーを食べた。ここは昼からビールが飲めるが、もちろん飲まないでおとなしく食事だけ。このUni Barも今週からやっと開いたので、やっているうちに行っておかないと、と思った。昨日は新規感染者がゼロというニュースがあったが、今日は数人出て、またスナップロックダウンになるのではないかという噂もある。完全にコロナに生活をコントロールされている。

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10ドルでポテトもついてお得なバーガーセット(六本木で食べると1,500円くらいするハンバーガー)

 

競馬場でワクチン接種

昨日、コロナのワクチン1回目を接種してきた。私が受けたのはファイザー製。オーストラリアで現在接種できるワクチンはファイザーアストラゼネカの2種類。現時点ではファイザーは基本的に40歳~59歳の人が受ける権利を持っている(一部例外あり)。

https://www.health.gov.au/initiatives-and-programs/covid-19-vaccines/getting-vaccinated-for-covid-19/when-will-i-get-a-covid-19-vaccine

 

アストラゼネカ製のワクチンはWalk-in(予約なし)での接種が可能だが、ファイザー製を接種したい人は予約が必要。ちなみに接種にかかる費用は国民や永住権を持つ外国人以外の留学生なども無料。でも政府のサイトに登録して、何度も予約を試みたが、全然取れない状況だった。それが今週の木曜日に何げなくアクセスしてみたら、昨日の土曜日から3日間ほど、家から2番目に近い接種会場の予約枠が開放されていた。いつサイトにアクセスしても予約が取れなかったので、一瞬自分の目を疑うくらいだった。

 

昨日はロックダウン明け、久しぶりに子供たちは日本語補習校に。一緒に車で送りに行った後、その足でコストコに行って給油と買い物。コストコが家から5.3kmくらいのところにある。ロックダウン中は自宅から半径5kmしか移動が許されないので、数百メートルの違いで行けなかった場所。車なら10分で行ける場所なんだけどね。コストコは混んでいるかと思ったらそうでもなく、いつも通りだった。

 

コストコから帰ってきたら買ってきた食材をしまって、自宅で早めに昼食をとって、12時過ぎに家を出た。今回の接種会場は競馬場。最寄りの駅から数駅先にあり、駅から徒歩数分の便利な場所のようだった。ちなみに家から一番近い接種会場は、自宅から徒歩で行ける距離にある総合病院だが、こちらはなかなか予約が取れないと聞いており、案の定取れなかった。でも考えようによっては、色々な病人が出入りする病院で接種するより、健康な人だけが来るワクチンに特化した接種会場で接種する方が何かと安心かもしれない。

 

昨日は珍しく晴天で気温も18度くらいまで上がり暖かかった。久しぶりに電車に乗った。 

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気持ちよく晴れた土曜日

あっという間に目的地の駅に到着。プラットホームしかない小さな無人駅だった。てっきり駅にも接種会場の案内が出ているかと思ったら、甘かった。間違えて反対側の出口に出てしまい迷った。私は方向音痴なので、30分以上余裕を見て家を出ていたから大丈夫。駅まで引き返して、正しい方の出口に。

 

競馬場に向けて歩くものの、今度は広すぎて入口がわからない。同じように駅から降りて接種会場に向かっている人もいない。しばらくうろうろ歩いていたら、やっと入り口らしきところが見つかって一安心。

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やっと見つけた入口

広大な敷地に入ったはいいものの、どこに向かえばよいのか…。基本的にほとんどの人が車で来るのだろう。駅から徒歩で来る人向けの案内が少なすぎる。案内板の通りに行ったのに、違う入り口から入ってしまい、またもや迷った。

 

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一応ところどころに案内はあるのだが、敷地が広すぎてよくわからなかった

遠くに人がいるのが見えて、そちらのほうに歩いていったら、どうやら正しい入口のようだった。私は途中から入ってはいけない?エリアに入っていたようだったが、誰からも咎められず無事に到着。

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やっと接種会場の入り口に到着。全然人がいない

まず第一関門で、装着してきたマスクを外して、新しい使い捨て用のマスクをつけるようにと言われた。新しいマスクをもらって、手を消毒。階段を上っていくと、コンタクト追跡システムへの登録と問診票をダウンロードをする。スマホを持っていない人は紙でもらえるようだった。

 

そこを通り過ぎてやっと建物の中に入ったらまず検温。空港にあるような、立ち止まるだけで勝手に計ってくれるシステム。36.5度で問題なし。その次にカウンターがあって、6名くらいのスタッフが座っていた。客が誰もいなくて暇そう。真ん中くらいのカウンターに行って、名前を告げた。「予約よりも30分早く来てしまったのですが」と言ったら「大丈夫よ」とのこと。生年月日、電話番号、住所、メールアドレスを告げて、システムと照合。Medicare(オーストラリアの国民健康保健)はないですね、ということも確認。「あなたはファイザーなのでこのシールを胸に貼ってください」と青いシールを手渡された。

 

そのシールを貼って奥に進むと、ずらーっとブースが並んでいた。8番のブースに行くように告げられた。ブースに行くと金髪の若くてきれいな看護師さんがいた。ブースの中の椅子に座って、また名前、生年月日、電話、住所を告げる。問診票にYesの項目がないかを再度確認された(アナフィラキシーの有無など)。そして、よくある副反応と重篤な副反応について説明された用紙をQRコードからスマホにダウンロードするように言われた。その上で、ファイザー1回目のワクチン接種を受けることで問題ないかどうかも確認。OKということで、今度は針とバンドエイドに対するアレルギー反応がないかどうかを確認。これもOK。左腕をまくり上げたら、もっと上まで服を上げて、と言われたので、急いで上に着ていたセーターを脱いで、長袖Tシャツをまくり上げる。あなたの利き手は右手ですね、と念のため確認してくれた。

 

かなり肩に近いところに打つみたい。今からこの注射を打ちますからね、とファイザーと書かれているタグを見せてくれた。そしていざ接種。針が腕に刺さっているな、というくらいの痛さ。接種後、15分間は待機しないといけないので、接種時間と名前、Pfizerと書かれたシールを胸に貼るように言われた。そして次の接種の時に持ってきてね、とカードを渡された。

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このカードは接種証明ではないが、2回目接種の時に必要とのこと

Thank youと言ってブースを立ち去り、待合スペースに。待合スペースからは競馬場の緑と青い空がきれいに見えた。ブースは25番まであったが、半分も埋まっておらず、看護師の人たちは若干手持ち無沙汰のように見えた。待合スペースに座っていたのは5~6名。基本的に自分よりも年上の人が多いように見えた。ワクチン接種は予約さえ取れれば、あとは何もかもがスムーズで良かった。今度はここに競馬を見に来るのもいいな、と考えながらぼーっとしていたらすぐに時間が経った。出口のところで再度、名前と時間を確認して無事終了。

 

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きれいな競馬場

また歩いて駅に戻った。

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ワクチンを接種してくれてありがとうの看板

調子が良かったので、帰りに最寄りのColesに寄って少しだけ買い物して帰った。特にだるくなったりすることはなかったが、接種後3時間くらいたってから左腕が痛くなり始めて力が入らない。料理が上手にできないくらいの痛さだったので夫に夕飯を作ってもらった。めちゃくちゃ痛いわけではないが、動かすと痛みがあるので、着替えたりシャワーしたりするのが少し大変。痛み止めを飲むほどでもないな、と思って就寝。今朝になっても痛みはそのまま。でもそれ以外の副反応はいまのところない。

 

ちなみに2回目の予約は驚くほどすんなり取れた。サイトにアクセスしたら3週間後からの予約枠が表示されたが、日にちも時間もすべて空いていた。おそらく2回目接種の枠が余ったら、直前に1回目の人向けに開放するのではないか、と予想。なので、1回目の人には数日後の予約枠しか出てこないのかもしれない。ちょうど3週間後の土曜日は子供の日本語補習校のボランティアが1日入っているので、その次の週に予約。副反応は2回目の方が強いと聞いているので、やることがたくさんある平日ではなく、土曜日の午後に受けるのが自分にとって一番良い。土曜日の午前中に週末分の家事を済ませ、午後に注射を打って、家で1日半休息するという計画。

ロックダウン5.0の終わりとオリンピック

先ほど嬉しいニュースがあった。メルボルンがあるVictoria州は5回目のロックダウンを今日の深夜に終わらせる。ここ数日、感染者は10名+いたが、すべて隔離中の人たちだったので、コミュニティへの感染拡大のリスクがかなり低いと判断した模様。数字だけ見ると、新規感染者がまだ10人でているのにロックダウンを解除するというのは早い気もするが、コントロールできているという自信があるのだろう(でもまた増えたらロックダウン6.0を始めると思うが)。

 

今日の11時頃から始まった州首相の会見が気になって、ABCニュースをYoutubeでライブ視聴した。私が一番待ち望んでいたのは小学校の再開だったが、明日から全学年再開されるとのことで、これは本当に嬉しい。私個人にとっては正直、小学校が開いてくれるなら、他の規制は全部そのままでも構わないくらい。大学に行けなくても、レストランやカフェに行けなくても、旅行に行けなくても、スーパーと薬局以外の店がすべて閉まったままでも、数か月くらいは我慢できる(もちろんそれぞれの仕事をしている人たちには大問題だろうが)。それほど、私にとっては小学校が開いているか、閉じているかが大きな問題。

 

5回目のロックダウンは結局、スクホリ明けの週の金曜日から12日間続いたことになる。どうせならスクホリ中にロックダウンだったらよかったのに、と毎日恨めしく思っていた。せっかく学校が始まったかと思えば、数日後にロックダウンに突入してしまい、いい加減にしてくれ、と誰にぶつけてよいかわからない怒りが込み上げてきた。5回目のロックダウンの生活は、これまでの4回のロックダウンの生活と変わらず、子供の自宅学習との格闘。自分が研究に割ける時間は普段の半分以下となる。今回も変わらずストレスでガンになるのではないか、と思うくらい大変だった。ロックダウン中の生活は全てが過去の焼きまわしなので、ブログを書く気すら起きなかった。

 

ロックダウンが明けても、まだ規制はいくつか残る。例えばマスク着用は自宅以外のすべての屋内屋外で義務付けられたままだし、人を家に招くのも禁止のまま。外で集まれる人数も10人まで。レストランや各施設は再開するが、密度の規制がかけられる。こういった規制が残るからこそ、子供たちへの教育の質の確保とホスピタリティビジネスに関係する人たちの生活をギリギリのところで優先してくれたんだということがわかる。個人的には、今導入されている自宅から5kmまでという移動規制もまだ残して良かったような気がするが。

 

そしてこのロックダウン中に始まった東京オリンピック。個人的にはコロナ騒動が始まるずっと前からオリンピックには全く関心がないどころか、東京でオリンピックをやると分かったときには、ただでさえ人が多い東京にこれ以上の人があふれるという風景を想像しただけでうんざり、喧騒に巻き込まれたくないので東京から離れたい、と思っていたくらい(これも2020年から留学したきっかけの一つではある)。また、オリンピックがテレビでやっていても、自分の日々の仕事と生活が忙しすぎて、全然知らないスポーツ選手たちが戦っている姿をわざわざ自分の貴重な時間を割いて、しかも直接ではなくてテレビ越しに観たいという気持ちはわかなかった。

 

でもこの東京から遥かに離れた南半球にいると、不思議と東京オリンピックニュートラルに見ることができる。たまたま今回、ロックダウン中で娯楽がほとんどない中でオリンピックが始まり、意外とテレビをつけて観ている自分がいる(と言ってもまだトータルで1~2時間くらいしか観ていないが)。

 

オーストラリアでは、チャンネル7というところが独占放送権を持っているらしく、7でしかやっていない。だからなのか、オーストラリアで人気があるスポーツやオーストラリア人が出る競技を4つくらい同時に放送するので、観ていて飽きない。5分間水泳を観たかと思えば、急に体操の場面になって、そしてホッケーが流れる、みたいな感じで慌ただしい。ちなみに日本人が出ている試合はまだほとんど観られていない。昨日の夕方たまたまテレビをつけたら、体操の男子をやっていて、日本人が一人映っていた。もっと観たかったけど容赦なく別の国の選手が次に映された。

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オリンピックニュースの背景がベタすぎる

私が観た1~2時間の間にやっていたスポーツは、自転車のロードレース(大好きな山梨の風景が背景に映っていてつい見入ってしまった)、水泳(オーストラリアがメダルをたくさん取れる競技)、体操、水球、ホッケー、バスケ、カヌーのスラローム。オリンピックに興味はないと言いつつも、適当な時間にチャンネル7をつけると何かしらの競技がやっていて、意外と楽しんでいる。子供たちも色々なスポーツを観るのが面白いようだ(特に水球やホッケーなんて観たことないから)。

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今朝時点では、日本が一番金メダルを取っているようでびっくりした

 

そんな中、2032年ブリスベンでオリンピックが開かれるという発表もあり、国内ではコロナニュースとオリンピックニュースが入り乱れ、ニュースサイトがカオスのような状態になっている。同じ世界で起きていることと思えないような気もしつつ、律儀な選手たちが競技後にマスクをしている姿を見ると、やっぱり同じ世界に生きているんだな、という気もする。

 

個人的なオリンピックの思い出は、2000年のシドニーオリンピック。当時交換留学で滞在していたブリスベンで、サッカーの日本対ブラジルの試合が行われるということを知り、モールの中にあるチケットぴあみたいなところにチケットを買いに行った。確か20ドルくらいで普通に買えた(オーストラリア人には全然興味がない組み合わせだから)。私は同じ学生寮に住む韓国人、アメリカ人、オーストラリア人の友達を誘って、4人でスタジアムに観戦に行った。当時もオリンピック自体には興味がなかったが、サッカー観戦は好きだったので(Jリーグの地元チームのファンクラブに入っていたくらい)、日本代表を生で観られて嬉しかった。その日だけ、ブリスベンの街に日本人があふれて、なかなか面白い光景だった。日本から日帰りで観戦しに来たサラリーマン(行きも帰りも機中泊)がニュースに取り上げられていたのを覚えている。私が観た試合に村上春樹も来ていたことを本を読んで知った。

 

 

 

 

明日からまた日常生活が始まると思うとありがたい。今週は木曜日に2件、オンラインでインタビューを行う予定なので、子供に邪魔されない環境が確保できることが分かってほっとした。またいつロックダウンが戻ってくるかわからないから、今のうちに研究もできるだけ進めておかないといけない、と気を新たにしている。

2021冬の一泊旅行<後編:PortarlingtonとWerribee動物園>

2021年冬休みの一泊旅行の続き。

 

fourty.hatenablog.com

 

1日目の夕食の話から。泊まっていた宿はQueenscliffという場所にあったが、そこから真北に車で30分ほど走らせると、Mussels(ムール貝)が有名なカフェがあるとのこと。地名は何度聞いても何故か覚えられないPortarlington(ポートアリントン)。カフェの名前はLittle Mussels Cafe. ムール貝を養殖している業者直営のカフェのようだ。Googleのレビューでも評価が高い。

www.advancemussel.com.au

 

正直、そんなにムール貝は好きというわけではないが、なんだか名物らしいので行ってみようという感じ。ホームページを見ると、牡蠣などのシーフードもあるらしいし(私は牡蠣は食べられないが)。

日没後の真っ暗闇の中を不安になりながら30分車を走らせる。しかも雨も降りだして寒い。人気のカフェでスクホリ中だから席がないかもしれないと思い、早めに5時半くらいに着いた。室内の席は全て予約済みとのこと。外のテラス席がテントになっていて、そこなら空いてるよ、と言われた。子連れだとむしろ外くらいがちょうどよい(うるさいし、行儀悪いし、こぼすし…)。たくさん火がたかれていたのでそんなに寒くなさそう。

 

ここぞとばかりにシーフードメニューばかりを頼んだ。子供たちは普通にキッズメニューのパスタ頼んでいたけど。シーフードは新鮮でおいしかった。メルボルンの街中で食べるよりも安いと思う。

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ムール貝や牡蠣の他にも刺身ありのシーフードプレート

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ムール貝だけでいくつものメニューがある

私は正直そんなに貝ばかり食べたいわけでもないが、夫は貝が好きみたいでめちゃくちゃ気に入っていた。一人でドライブして行きたいくらいらしい。でもお店の人はフレンドリーだし、雨の中テントの中で火を焚いて、シーフード食べるというシチュエーションもなかなかないので、良い思い出になった。また真っ暗な道を30分走らせて宿まで帰って、シャワーを浴びて就寝。

 

翌日、朝食は家から持ってきた食パンをトースト。牛乳は長期で常温保存できるパックのものを持参。朝食用に野菜やゆで卵も持ってきたけど、誰も食べなかった。こういう宿に来るのも随分慣れたものだ。この日も天気があまり良くない予報。というかとにかく寒かった。

 

Googleマップを見ていたら、帰り道に動物園があるみたいだったので、そこに行くことに。Werribee Open Range Zooと言って、動物園とサファリパークの間みたいなところのようだ。

www.zoo.org.au

 

Queenscliffから1時間くらい車でメルボルンに戻る道の途中。この日は特別寒くて、気温が5、6度しかないので空いているかな、と思ったけど、甘かった。スクホリ中だから、メルボルンから日帰りで来ているファミリーがたくさん。Zooには10時半くらいに着いたけど、まあまあ車が埋まっていた。

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動物園の入り口、なんだかおしゃれな雰囲気

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かわいい動物のオブジェが出迎えてくれる

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園内のいたるところに凝ったオブジェがあった(わざとボロボロにしてあるバス)

 とりあえず名物のサファリバスに乗ることに。寒い中結構な人が並んでいたけど、バスが大きいので15分くらい並んで来た便に乗ることができた。

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連結型のバスに乗って広大な土地をゆっくりと走る

とにかく敷地が広く、どこに動物がいるの?と不安になるが、だんだんと見えてきた。

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シマウマ。風景に溶け込みすぎて動物園だということを忘れそう

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こちらはサイ。のびのびと生きているように見える

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ハイライトはキリン。次男は地図と照合するのに忙しい様子だった

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餌をあげるわけでもないのにバスに近づいてきた

サファリバスは、もういいわ、というくらい長い時間(30分くらい)ゆっくりと広大な敷地を周って動物を見せてくれた。もっと寒くない時に来たかったけど、これはこれで良い思い出。アフリカから来た動物たちはこの寒さをどう感じているのか、と気になった。

 

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園内のところどころに子供の遊び場がある

園内のいたるところにアフリカの装飾がされていて、まるでテーマパークのようだった。おしゃれな動物園。でも寒すぎたので、全部見て回る気分ではなく、サファリバスの後は2、3の動物を見ただけ。カンガルーやコアラなどは別のところでも見られるし。

 

 

一泊二日の旅行はこれで終わり。帰りは無難にWerribeeの街のハングリージャックスで昼食をとって夕方よりも前に帰った。とにかく寒い週末だった。一泊の旅行だと日常の延長線上。やっぱり1週間くらいかけて旅行したい。

 

そういえばキリンと言えば、東京のマイナーな?動物園、羽村市動物園では触れるくらいの距離でキリンを見ることができる。上野動物園多摩動物園も見所が多くて楽しめるが、個人的には田舎臭い(失礼)羽村市動物園は味があって好き。熱川のバナナワニ園も渋かったなあ。自分だけだと動物園は行かないけど、子供を喜ばせようと思って行くと、意外と大人も楽しめる。Melbourne Zooにはまだ行っていない。メルボルンの中だけでも、まだまだ行きたい場所がたくさんある。

2021冬の一泊旅行<前編:Geelong>

リアルタイムではロックダウン真っ只中のメルボルン。このロックダウンが起きる前は、しばらく市中感染ゼロで推移していたVictoria州。子供の小学校の冬休み中、つい2週間前に行った一泊旅行についての記録。今回の休みはアデレードに住む友人家族がメルボルンに遊びに来る予定だったこともあり、自分たちの旅行の予定は立てていなかった。しかし1か月ほど前にメルボルンで4回目のロックダウンがあったりして、州をまたぐ旅行は中止になるリスクが高そうだということで、その予定は延期に。代わりに近場に一泊二日で旅行することにした(もしキャンセルになっても痛手が少ないから)。

 

宿を予約しようとした時点で、めぼしい宿には予約が入っていた。今回、冬で寒いVic州の旅行なので、あまり遊べることもない。子供たちのために室内プールがある施設を探していた。いくつか見つかったが、どこも大体予約が2泊以上からとなっていた。ようやく1泊から予約できる場所を見つけたので、自動的にその宿の近くが旅行先になった。宿はQueenscliffという場所にあり、メルボルンから車で2時間くらい。

 

地図で見てみると、Vic州の第二の都市であるGeelongの近く。だから旅行の計画としては、初日はGeelongで遊ぶことにした。

ジーロング (Geelong) はオーストラリア大陸南東部、コライオ湾に面する港湾都市である。ビクトリア州第二の規模の都市で人口は約27万人。最大都市で州都のメルボルンからは約75キロメートル南西方にある。地元の発音は「ジロング」に近い。

古くは羊毛その他農産物、の輸出で栄えた。戦後はフォードの自動車工場とロイヤル・ダッチ・シェルの石油精製工場がジーロングの経済を牽引したが、近年、2社は撤退しており、市当局は新たな雇用創出を迫られている。

ジーロング - Wikipedia

 

天気予報が二日ともよくなかったので、朝はゆっくり目に10時前に出発。ランチ用にサンドイッチを4つ作っていった。シティを通り過ぎて高速道路を走る。この日は金曜日だったので、仕事の車も多いせいか、結構混んでいる。シティ周りの道路を走ると大体混んでいるので、メルボルンって大都市なんだなあ、と思い出す。昼前にGeelongに到着。ビーチの前の駐車場に車を停めて、寒すぎるから車の中でサンドイッチを食べた。その後ビーチを散策。予報は雨だったのに、青空が見えてラッキー。

 

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ライフセイバーのトーテムポールがシュールに出迎えてくれた

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ビーチ前には子供用のPlaygroundもある。後ろに見えるのはDeakin大学のキャンパス

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この突堤の先にレストランがある

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至る所にトーテムポール。ビーチの前の音楽隊

Geelongでは特に何をするつもりもなかったけど、ガイドブックなどに載っている観覧車に乗ることにした。近づいてみると大分レトロ(古い)。

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Geelong名物?の観覧車

オーストラリアで観覧車に乗るのは今回が2回目。1回目はSt Kildaにあるルナパークの観覧車(私は乗らずに見ていただけだけど)。この2回の経験から言えるのは、オーストラリアの観覧車は日本の観覧車とシステムが異なるということ。まず回るスピードが日本の観覧車の3倍くらい早い。グルグル回っている。じゃあ人はどうやって乗るのかというと、一旦観覧車を止めてから乗る。日本の観覧車のようにゆっくりと回りながら、人を順番に乗せていくのではない。人を乗せるたびに観覧車を止めるので、頂上にいて突然止められることもある(下で人が乗るとき)。また、観覧車は一周だけでなく、何周も回る。何周回るのかは教えてもらえない。なんとなく時間で決めているんだと思う。

 

実際にWebsiteには7分から10分、と書いてある(大分適当)。

https://www.centralgeelong.com.au/profile/giant-sky-wheel

 

おまけにこのGeelongの観覧車は人が乗る籠にガラスが入っていない。まさに籠状態。外の景色がよく見えるが、風がびゅうびゅう吹く中では結構怖かった。観覧車なのにジェットコースターみたいなスリルがある。高所恐怖症の人には絶対おすすめしない。私ももう一度乗りたいかと言うと乗りたくない。やっぱり怖かったから。

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ガラス1枚無いだけでスリルが10倍増しになる観覧車

5~6周して、やっと怖さに慣れてきたころに終わりになった。子供たちは大喜び。大人も意外と楽しめた。観覧車から降りたら、港に泊めたボートの上でパエリアなどを売っている店があったので、カラマリ(イカフライ)とチップスを購入。

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なぜか係留したボートの上で商売をしている

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予想以上に美味しかったイカフライ

この頃から雲が増えて天気が悪くなってきたので、Geelongを出て宿に向かうことに。早めにチェックインしてプールでたくさん遊びたい子供たち。GeelongからQueenscliffまでは車で30分くらい。今回泊まったのはBig 4 Beacon Resortというところ。通常のBig 4よりも施設が充実していた。

BIG4 Beacon Resort

 

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3ベッドルームキャビンに宿泊。珍しく食洗器までついていた

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色々な広さのキャビンが並んでいる

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こちらは自分でテントを立てたりキャンピングカーで乗り付ける人たちの場所

オーストラリアのファミリー用のキャンプサイトに行くのは5~6回目だけど、今回の場所はなんかラグジュアリーだった。キャンピングカーやテントのコーナーが全部金持ち風。車両やグッズの一つ一つが高額そうだった。乗りつけている車もレクサスやBMWSUVだったりする。メルボルンの金持ちな子連れファミリーはこうやってホリデーを過ごすのかな、と想像。贅沢だなあ。

 

チェックイン後、着替えて子供たちをプールに連れていく。

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水着の上からジャンパーを羽織って、チェス盤を眺める

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室内プールの様子

私たちも含めて、多くの親が水着に着替えないでプールの横で見守るスタイルだった。もちろん泳げない、立てないくらいの小さい子供の親は水に入っていたけど、冬だからいくら室内とはいえプールに入りたい気分ではない。パソコンもちこんでずっと仕事しているお母さんもいた。スクホリ大変ですよね、お疲れ様です、と声かけたい気分。

 

結局プールで2時間以上遊んだ。日が暮れてしまったので、ジャンピングピローやほかの遊びをする時間が無くなってしまったが、大満足だったようなので何より。私は子供たちがプールに入っている間に夕食の計画。調べていると魚介類がおいしい地域ということが分かったので、自炊はやめて外食することに。長くなったので、夕食と2日目は次の記事に。