40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

メルボルンの変な天気、初めての授業参観、コロナ規制

メルボルンの天気は相変わらずおかしい。先日は雹が大量に降って、指導教官の家の庭が真っ白になったらしい。でも10kmくらい離れている私の家では少し雨が降っただけ。昨日もその例にもれず、深夜~早朝は暴風により停電(家のタイマーが全部切れていたり、電子レンジの時計が1時間弱くるっていて気が付いた)。朝は晴れていたけど強風、午後になったら嵐。台風かと思うくらいの風が吹いて、夕方バスで家に帰ったら、自分がいるところは雨が降っていないのに、数百メートル先にざあざあ雨が降っているのが見えた。それなのに反対側の低い空には青空が見えている。こんな日は虹が見えそうだな、と空を見上げたら、見事な虹。40年以上生きてきた中で見た一番きれいでくっきりとした虹だった。

 

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虹の7色がくっきりと見えた

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ダブルレインボーの端から端まで(夫の新しめのiPhoneだと広角写真が撮れる)

バス停から家に戻る数分の間に消えてしまってはいけないから、夫に電話して、すぐに虹を見るようにと伝えた。数分後、家に戻ってもまだ虹はきれいに見えていて、夫も40年以上生きてきた中で一番きれいな虹と言っていた。子供たちは、私の両親から届いた荷物に入っていた漫画雑誌に夢中。虹を見せたけど、「きれいだね」くらいで終了。こんなにきれいな虹は次いつ見られるかわからないのに!と思ったけど、メルボルンにいたら普通に見られるのかもしれない。

 

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母が送ってくれる荷物の隙間にはいつもフリカケと海苔が入っているが、ココイチのフリカケなんて初めて見た。あと「うめこ」は「ゆかり」の仲間らしいが、これも知らなかった

去年はこの時期はずっとロックダウンだったのでほとんど外に出ていなかった。だからメルボルンの冬がどんなものなのかをよく知らない。土曜日の補習校で1日中係をしていた時に、こちらに長く住んでいる日本人の保護者と雑談していたら、皆メルボルンの冬の天気についての悪口を言う。寒さは東京と同じくらい、もしくは東京よりも暖かいけど、雨が多いことと、なんだかんだ1年の半分以上が冬の季節なのが嫌みたい。「じゃあ、何でブリスベンやパースに行かないでメルボルンにいるんですか?メルボルンの良いところは何ですか?」と聞いてみたら「することがあること」という答え。都会なのでそれなりにやることはあるというのが良いらしい。

 

日本人の永住者と話すと大抵メルボルン歴20年。でも意外とメルボルン以外のオーストラリアの街に住んだことがない人が多く、旅行もそれほど行っていない。ということは皆結局はメルボルンが好きなんじゃないか、と思ったりする。新参者の私が、ブリスベンアデレードに1年住んだことがあったり、タスマニア、ウルル、パース、カンガルー島、ナラコートなどに行ったことがあるというと、驚かれる。住んでいる人は意外と旅行しないのかもしれない。

 

昨日は子供の学校の授業参観だった。これも昨年はロックダウンでできなかった行事。初めて子供の学校の普段の様子を見に行けるということで楽しみにしていた。授業参観は1限目と2限目に自由に行ってよいという形。子供をドロップオフしたついでに1限目を見ていたら、長男も次男も日本語の授業だった。

 

長男はアート(図工)が日本語。日本人の先生が図工を教えていた。子供たちは皆好きな席に座ってわいわいしながら作品を作っていた。先生が日本語を話しなさい!と言っても、ついつい英語になってしまう子供が多いようだった。驚いたのは、好きな子同士で座る形だったのに、長男の周りには私が知らない男の子が4人座っていて、見るからにオージーな英語環境だったこと。長男のクラスには両親の片方が日本人で、昨年から仲良くしている子が3人もいるのに、その子たちと別の席に座っていた長男。だんだん英語に慣れてきて、友達の輪が広がってきたのかな、と思って嬉しかった。

 

1年生の次男のクラスは、日本語の読み書きの時間だった。1年生だと見学する保護者も多い。クラスの中で一番日本語ができる次男は、手を上げて先生の間違いを指摘するなど、張り切っていた。クラスの半分以上は日本語のバックグラウンドがない普通のローカルの子供たちだけど、日本語の読み書きは結構できるようでびっくり。でもローカルの子たちの日本語の出来は差が激しいように思えた。自分が知らない言語を子供が習っている姿を興味深そうに見ている親もいた。公立なのにバイリンガルスクールというところにメリットを感じて通わせている親もいる(というかそういう人が来ている印象)。

 

アデレード日本語教師をしている友人曰く、アデレードではこれまで日本語を第2言語として教えている学校が多かったが、それが最近はどんどん中国語に置き換わっているとのこと。友人はそのうち仕事を失うかもしれないという話だった(特に私立はそのあたりの動きに敏感なので、私立学校の先生をしている友人は本気で心配している)。メルボルンにいるとそこまで日本語のニーズが下がっていることは肌身では感じないが(子供たちが通っているバイリンガルスクール以外にも周りには日本語を第2言語で教えている小学校がいくつかある)、大きな波としてはオーストラリア人が日本語を習うニーズは、世界における日本の存在感の縮小に伴って減ってくるだろうと思われる。夫と、この子達が一生懸命勉強した日本語が将来無駄にならないと良いね…と話していた。言語を学習する目的は将来の稼ぎにつなげるためだけではないけど、どうしてもその影響はある。

 

色々あった昨日。大学についたら隔週の食料配布デーに参戦。PhD仲間4人とお互いが要るもの、要らないものを交換し合うという知恵をつけた。私はロンググレインの米やレンズマメは使わないので、ネパールやバングラディシュ出身の友人にあげた。お返しに息子たちの好物である紙パック飲料(私は飲む気がしないのでどんな味か知らない)をもらった。イベントは交流の機会にもなっている。

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どれも使うものなのでありがたい食料と日用品配布。ブロッコリーが高いのでもらえてうれしい

 そして昨日のニュースはもう一つ。メルボルンでコロナの市中感染が一昨日5名、昨日4名出たとのことで、早速コロナの規制が戻った。とは言っても今のところ、屋内でのマスク着用義務と集まって良い人数の制限のみ。昨日夕方には大学からもメールがきた。卒業式の運営についてやキャンパス内でのマスク着用のルールなどを周知。感染が出ている地域は私がいる場所からCityを挟んで反対側なので、この辺りではまだ危機感が薄いように思うけど、昨年の経験からコロナが拡がるスピードは早いというのは皆、肌身で感じている。

 

だからなのか、今朝スーパーに行ったらほぼ100%の人がマスクを着用しており、大学でもちゃんとみんなマスクをしていた。昨日までマスクのことなんか忘れていたのに、この対応の早さには感心。コロナ関連のルールを守ることについては、オーストラリア人は大抵真面目だと思う(もちろんどこの世界にもちゃんとやらない人は一定数いるが)。昨年、メルボルンは第2波で1日当たりの新規感染者が700名を超えて、終わらないと思われたロックダウンに絶望的な日々を過ごしたけど、それを州が定めたルールを多くの人がきちんと守り最終的にゼロまで抑え込んだという経験が、これらの一人ひとりの行動に活かされているのかなと思った。

 

キャンパスに行くのが楽しい

今日は1週間ぶりにキャンパスに。もう少し頻繁にキャンパスに行くつもりをしているけど、天気が悪かったり、自分の体調が悪かったり、参加型オンラインセッションがあるため自宅にいる必要があったりと、なかなか行けていなかった。研究の方は月曜日に指導教官とのミーティングがあり、ちょっと行き詰っていたCodingについてフィードバックをもらったり、悩んでいることを吐き出してすっきりしたりしていた。

 

今日は良い天気。水曜日は大学で色々なイベントがあるので、なるべく行くようにしている。まず朝9時ごろに到着したら、図書館のカフェに。なぜならカフェで無料コーヒーを配っているから。いつもなら3.5ドルくらいするコーヒーが無料。今日はラテにしてみた。せっかく図書館に来たから、カフェに置いてあった新聞を読んでみた。紙の新聞を読むなんて何か月ぶりだろう。いくつか興味がある記事を読んだり、その中で知らない単語を調べて英語の学習。最近、英語をちゃんと勉強しよう熱が少し上がってきている。

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朝一でコーヒーを入手

図書館の前では学生組合が毎週水曜日の朝に朝食を配布している。これもいただいてきた。至れり尽くせり。この紙パックの飲み物は子供が好きなので家に持って帰る。私は飲んだことが無い。

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この写真は先週の水曜日にもらった朝食セットだけど、毎週大体同じ

先週から来週までの3週間は卒業式Weekで、毎日のように卒業生がうろうろしている。気が付いたけど、結構な頻度で両親や祖父母がお祝いに来ている。勝手なイメージでは、家族のつながりが強そうなインド系や中国系のファミリーが多そうだけど、意外とそうでもなくて、見た目が西洋系の学生の両親もフォーマルな服装をしてきている。大学生の卒業式に親が来るのか?!と少し驚いた。こちらでは大学生の卒業を家族で祝うんだね。

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今日は天気が良いので卒業式日

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花を売ったり、ガウンを貸したり、記念写真やグッズを売ったりして、卒業式にはそれなりに経済効果もありそうだ

私は20歳前後の頃は結構ひねくれていて、卒業式なんてつまらないイベントだし、出席するだけ時間の無駄と思って、学部の時は出席しなかった。その後少し大人になって、やっぱり節目のイベントは思い出のために出ておきたいな、と思うようになったので、修士のときは、帰国して日本で働き始めていた会社を欠勤してまで(有給休暇がもらえなかった)オーストラリアに来て、卒業式に出席した。いつか私も無事にこの大学の卒業式に出られるのだろうか…。まだ全然先が見えない。

 

今日は主に情報の整理を行った。5社14名へのインタビューは全て文字起こしし、最初のCodingもほぼ終わっているが、これを整理しようとしたときに急に色々と分からなってしまった。一言で言うとOverwhelmed。情報が多すぎて自分の中で咀嚼できていない。それでも進めていかなくてはいけないけど、今更ながら質的分析の難しさに直面した。統計分析も難しいが、方法がしっかりしているので、ちゃんと手法を選べばある程度分析は進むように思う。とはいっても、これは自分の卒論の時の経験なので、レベルが違うかもしれないが。質的分析は分析している間に自分が何をしているのか見失いそうになる。やっていることが全部無駄に思えたり、全然違うことをしているんじゃないか、という気にもなる。

 

なのでCodingからはいったん離れて、情報の整理をすることにした。情報の整理は仕事で嫌というほどやっていて、多分得意な方だと思う。とは言っても1社分の情報を整理するだけで数時間もかかった。先生のアドバイスとしては、もう書きたければ書き始めても良いのよ~、ということだったので、情報の整理は英語で行うことに。それで余計時間がかかるが、これも必要なプロセスだと思って、地道に進めていく。

 

15時になったら、隣に座るバングラディシュ人の友達から散歩に行こうと誘われた。私は16時から音楽のイベントがあるから断った。そうしたら彼女も16時から一緒に来るとのこと。16時になってキャンパス内を散歩。大学内にある芝生広場のステージにはバンドのセットが組まれていた。アルコール、ソフトドリンク、食べ物もフリーだった。何だこの素敵なイベントは。

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夕方から始まる音楽のイベント@キャンパス内の芝生

IDチェックの上でビールを入手。散歩のつもりがビールを飲むことになった。寒かったけど外でビール。そのうちにソーセージが焼けたのでソーセージもゲットした。散歩に出たはずなのに全然歩かないでビール飲んでソーセージを食べている。

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もう少し気温が高かったら最高のイベントだったけど

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オーストラリアでよく見る風景(ちょっと焦げてる…)

バングラディシュの友人から良いニュース。やっと大学から奨学金がもらえることになったとのこと。自分のことのようにうれしい。コース開始から1年半は自腹で学費と生活費を支払っていて、ずいぶん大変そうだった。これからは経済的に安心して研究生活が送れる。お金がないから子供も週に2回しか保育園に預けられず、研究時間がほとんど確保できていなかったようだが、お金があれば保育園に預けられる日も増える。来週の水曜日にお祝いランチをすることにした。PhDがスタートしてからも奨学金の募集は半期ごとにあるので、諦めずに申し込んでいれば、このように途中からもらえることもある。

 

卒業式の話になったので、修士の時のアデレードの話をしたら、いつアデレードにいたのか聞かれた。2003年から2004年と答えたら「え!それってもう20年前じゃない?」と驚かれた。「Yes, I am old.」と答えたら、年齢を聞かれてしまった。正直に答えたら、再びびっくり。だって10歳の子供がいればこんなもんでしょう。20歳前後の学生に交じってフリーミュージックやら、フリービールやらフリーフードを楽しんでいるけど。「私はこの年になって、またこんな風に学生生活を楽しめて幸せだ」と言ったら、その点は彼女も同意してくれた。

 

IDチェックするのは20歳くらいの学生ボランティア(スタッフ?)だけど、私の運転免許証を見て、親と同じくらいの年齢と思われたかもしれないな、とふと思った。でもそんなことは気にせず学生の身分を十分に楽しんでいる。

翻訳プロジェクト開始、子供の読書、コストコで買い物

今週もバラエティに富む経験を色々としている。毎日日記ブログをつけたいけど、なかなかうまく時間が見つけられず、書きたい気持ちと忙しさのバランスの中で、どうしても書きたい気持ちが勝ったらまとめて書くことにしている。ということで、ここ数日の出来事を記録。

 

前回のブログにも書いていた翻訳のボランティアプロジェクトが開始した。 fourty.hatenablog.com

 

月曜日の夕方にインダクションのセッションがZoomであって、それから翻訳プロジェクト用に立ち上がったサイト上で訳を進めていく。基本的には機械翻訳された原稿をチェック、修正するという作業。タブで各言語が選べるようになっており、自分が訳すことができる言語の作業をどんどん進めていく。今回は英語含めて全部で16言語の翻訳を行うプロジェクト。大学の言語学部がボランティアを募ったところ、15言語についてはボランティアが見つかった。これって普通のことのようで、改めてすごいと思う。やっぱりオーストラリアは多国籍な国であるとともに、留学生も多いんだろう。ちなみにまだ翻訳者が見つかっていない言語はスワヒリ語

 

月曜日のインダクションの後、早速翻訳作業に入れることになっていたので、私は月~水曜日にちょこちょこ作業していた。どうやら日本語を担当している人は5~6名いるようだ。面白いのは、各言語の進捗度合いがリアルタイムでサイトに見えるようになっていること(インダクション時に参加者からリクエストがあり、事務局が翌日追加した機能)。びっくりしたのは中国語が翌日にほぼ100%になっていたこと。中国語の翻訳者は多いだろうな、と予想はしていたけど、すごい勢い。日本語もまあまあ健闘中。私も最初の3日は頑張ったけど、その後息切れしてサボっていた。どうやら一人すごく頑張っている人がいるみたい(翻訳作業をたくさんしているトップ5名はサイト上に名前がランキングされていて、一人日本人っぽい名前の人がいた)。

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翻訳サイト上で見られる進捗グラフ。今日見たらトルコ語インドネシア語も100%になっていた!

翻訳はWebサイトや色々なメール、告知媒体などの他、動画のキャプションの翻訳も含まれる。今回、Youtube上で翻訳の字幕を付けていく作業も入っており、これを水曜日に初めてやってみた。翻訳自体は難しくなかったが、問題が1つあって苦労した。もともとスペイン語の動画だったが、それを英語にした人が、Youtubeのコマ割りを変えてしまったらしく、話している言葉と字幕がかなりずれている。ちなみにこの翻訳プロジェクトの共通言語は英語だから、他の言語は全て英語と対照させながら訳を作っていく/確認していくことになっている。

 

字幕翻訳をした動画は4人が代わる代わる話をするリレー状の構成になっていたが、途中で何か変だと思って、オリジナルのスペイン語の動画を見てみたら、英語の字幕のタイミングがずれていることに気が付いてしまった。私はスペイン語は全く分からないが、スペイン語を聞きながら英語の字幕を見ていると大きな違和感が。3人目の人が話しているはずのことが2人目の字幕に入ってきており、4人目の人が話しているはずのことが3人目に入ってきている。もしこの作業を単純にやるだけなら、私は英語と日本語を盲目的に対照させればよいけど、もしスペイン語が分かる人が、日本語の字幕付きでこの動画を見たら明らかにおかしいことに気が付くだろう。

 

明らかにずれている字幕を自分の成果物にしたくないので、オリジナルのスペイン語の動画を見直して、コマ割りをやり直し、スペイン語から日本語に機械翻訳して、その日本語を直すという非常に手間な作業をやった。動画は3分弱。本来なら30分くらいで済むはずの仕事に2時間くらい使ってしまった。乗り掛かった舟とはいえ、予定よりも多く時間を使ってしまって少し後悔。

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この年になって初めてYoutubeの編集画面を操作。せっせとコマ割りを直して字幕を付ける作業を頑張った

翻訳するとき、途中に別の言語を挟むと誤訳の可能性も多くなるのだろうと思う。どうせ機械翻訳するならオリジナルからやった方が正確だし、もし英語を共通言語にするならそこのチェックは特に念入りにしないと、英語の作業をした人が間違えたときに残りの14言語もおかしくなってしまう。仕事でもそうだけど、間に人が入れば入るだけ、間違うリスクが高くなる。今回のことは日本語だけの問題ではなく、元となる英語が間違っているせいで他の言語にも間違いがスプレッドする可能性があるため、事務局に状況をメールで伝えた(このメールを作成するにも結構時間がかかった…)。先ほど返事があり、やはり英語が間違っていたから修正したとの報告、臨機応変にオリジナルのスペイン語の動画をもとに日本語字幕を作ったことに対するお礼、間違いの指摘に対するお礼が述べられていた。

 

改めて思ったのは、ボランティアだと仕事の質がバラバラだな、という点。有給の仕事の場合、しゃべっている言葉と字幕があっていないというのはありえないことだが、このプロジェクトでは私が気づくまでスルーされていた。事務局もちゃんとチェックしていないし(マンパワー的にできない)、第三者がチェックする機能もない。玉石混合というか…ちゃんとやっている人とやっていない人(スキルが無い and/or 単にいい加減)が混ざっている。しかもボランティアだと、運営側もそんなにきつく言えないのかもしれない。全部が全部じゃないにしても、今回の翻訳プロジェクトのボランティアは社会人経験がない学部生が多いし、こういうことは仕方ないのかな、とも思う(いわゆるプロボノの域には達していない)。

 

2つ目のテーマ、子供の読書について。今週、子供の小学校で書籍の販売会があった。子供が行きたいというので、火曜日の朝の授業が始まる前に販売会に行ってみた。長男と次男には1冊ずつ本を買ってあげることにしていたが、結構選ぶのが難しい。長男は最近やっと英語の本を読めるようなってきて、1か月くらいかけてNinja Kidという、おそらくこちらでは7~8歳くらいの子供が読む本を7巻全部読み通した。英語初心者の子供(特に男の子)にはおすすめできる本だと思う。

 

販売会においてある本はちょうど良いのが無く(内容が幼すぎるor英語が難しすぎる)、結局、最近ハマっているルービックキューブのガイドブックを買った。微妙だけど、まあ頭の体操になるから良いかと。揉めたのは次男。次男はDog manという英語の漫画の本が欲しいと言ったが(家にすでに5冊くらいある)、Kmartで8ドルで売っている本が販売会だと13ドルする。5ドル余分に払うのがばからしいと思ったので、違う本を勧めたら機嫌を損ねてしまった。今回少しだけ日本語の本も売っていた。昨年のロックダウン中に、私が大学の図書館から借りてきて、次男がとても気に入った「もりのへなそうる」が$15で売っていた。定価1,300円なのに$15とはお得。「これ欲しかった本だよね。買おうよ」と誘導して買った。その後、やっぱり子供が欲しいと思った本を買うべきだったんじゃないか、としばらくモヤモヤした。

ただ、その日に家に帰ってきたら、本人は気にしておらず「もりのへなそうる」を読みたがっていたので良かった。この本は私も持っていて、子供の頃に読んでいた本。ちょっと押しつけがましかったかな、と思いつつ、自分が好きだった本を子供にも読んでほしいというのは親として自然な感情じゃないかな、とも思う。

 

そして、最近のもう一つの話題はコストコ。家から車で10~15分くらいのところにコストコがある。ガソリンが安いと聞いて先々週に初めて会員になった。2週間前の日曜日の朝に行ったらすごく混んでいたので、昨日、平日木曜日の午前中に夫と二人で行ってみた。10時の開店と同時に入ったが、それなりに人がいてびっくり。オーストラリアでもコストコは流行っているようだ。コストコネタは今度別の記事に書くとして。昨日の収穫は、長男の本とオーストラリアポーク。

 

Ninja Kidと同じ作者の本で、次に読みたいと言っていたHot Dogという本が7冊セットで30ドルだった!Kmartだと1冊8ドルなので、7冊買うと56ドルする。これはかなりお得だった。

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コストコは子供のシリーズ本がKmartより安い!

あと食材も色々と買い込んでいるが、良かったのがオーストラリアポークのロース肉。見るからに美味しそうで、値段も安かったので購入。2キロ入っていても、大体3~4回でなくなるので、4人家族で消費すればそんなに多くもない。

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美味しそうなロース肉を手に入れた

昨日はこの肉をとんかつにした。肉の分厚さが3センチ以上あったので、それを半分にしてからフライパンで揚げた。とんかつは6枚揚げて、1枚ずつ夕ご飯に食べたけど、残りの2枚は翌日の子供たちのお弁当&私の好物カツ丼の材料になる。日本にいるときは揚げ物は外食の時に食べて、家ではほとんどやらなかったが、こちらでは気軽にとんかつが食べられないので、自分で作るしかない。初めて作ってみたけど、めちゃくちゃうまくいって大成功。オーストラリアはスーパーの豚肉はあまりおいしくない気がしていたが、コストコのポークは新鮮で良かった。

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夕食の残りのとんかつ

 (追記)その後、土曜日の昼にカツ丼を作った。とんかつの残りでカツ丼を作る流れは良い。またやろう。

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とんかつの残りで作ったカツ丼

 

色々と手を出しすぎて忙しくなってきた

最近、色々なことに手を出し始めて急に忙しくなってきた。1年前のコロナによるロックダウン中の忙しさはシンプルな忙しさ(子供の自宅学習の家庭教師と自分の研究の両立)だったが、コロナ収束中のオーストラリアはほぼ日常生活が戻ってきていることもあり、複数のタスクを抱えてバタバタ過ごしている。

 

もちろん私の本業はPhD学生であるから、研究に一番多くの時間を使う。またデフォルトとして子育てと家事がある。子育てと言っても子供は2人とも小学生なので、おむつを替えたりずっとついて面倒をみたりということではなく、メインは宿題のフォローや学校の支度のチェックなど。家事は日本にいるときよりも増えている。月曜日から土曜日まで週6日も2人分の弁当を毎朝作らないといけないし、日本にいたときは平日の夜や休日に気軽に外食していたが、こちらでは外食の頻度はだいぶ減ったため(子連れでふらっと歩いていけるお店が少ないため)、必然的に料理をする回数も増えた。また家が広いので掃除に時間がかかる。もちろん夫と分担しているが、それぞれがやる家事のボリュームは確実に増えている。

 

これらに加えて、ボランティア(無給の社会貢献的な仕事)を2つ、PhD学生的なプロジェクトを1つ(無給だが社会貢献というよりも自分の専門性を高め、実績を積むための仕事)、有給の仕事を1つ、ほぼ同時期に始めた。自分のPhDプロジェクトを淡々と進めるだけではもったいない、せっかくオーストラリアで学生をするという機会に恵まれたのでこの特別で限定された期間を存分に活かそう、と思って欲張り過ぎた。

 

ボランティアその①

1つ目は子供関連。子供は毎週土曜日に日本語の補習校に通っているが、補習校は有給スタッフ(教師や事務)の他に多数の保護者ボランティアによって運営が支えられている。普通の学校と違って、有給スタッフだけではまず回らない仕組み。子供を補習校に通わせる=親も何かしら運営に協力する、という前提がある。我が家は昨年のロックダウン中に入学したが、ロックダウンが明けて実際にFace to faceの学校が始まったら、付随する様々な仕事も通常に戻ったようだ。補習校は日本の学期に合わせて4月から新学期が始まるが、そのタイミングで通常よりも少し重たい係に立候補した。

 

どれくらい重たいかと言うと、隔週の土曜日、朝9時前から午後3時過ぎまで無償労働を行う。一昨日が初めての日だった。通常のPhDの研究とは全く違う内容なので、良い気分転換になる気がした。色々な子供たちと接するのは思いのほか面白いし、日本人の保護者とたわいもないおしゃべりをする時間もなかなか良い。シフトががっちり組まれて結構忙しくなりそうだけど、日本では仕事に忙殺されすぎて全く地域貢献活動ができていなかったので、今こそそういう活動をやるときだと思った。

 

ボランティアその②

2つ目のボランティアは大学関連。所属している大学の言語学部?が翻訳のボランティアを募っていた。内容はWHO関連(おそらくコロナ関連)。専門知識がなくても良いらしく、日本語も募集言語として入っていたので応募してみた。今日の夕方にZoomで説明会があるが、Invitationのメールを見たら日本人らしき人は自分しかいなかった。うまくいくかわからないが、日本で仕事をしていたらこんなことはできないので、せっかくの機会だからトライしてみたいと思う。

 

専門分野での実績を積むための無償労働

自分の専門に関連する団体のメーリングリストにいくつか登録しているが、数か月前、ブリスベンにある大学の先生から、あるテーマに沿った事例集を発行するので事例を募集する、という案内があった。そこにはPhD学生や若手の研究者は出版実績を得るのに良い、というようなことも書かれていたので、私みたいな研究初心者でも大丈夫かな、と思ってコンタクトしてみた。

 

日本の事例を提供したいと思い、自分のPhDプロジェクトとはダイレクトに結びついてはいないが(テーマは共通しているが対象となる組織が異なる)、その先生に簡単な内容を説明したメールを送ったらOKとのこと。しばらくした後、テンプレートが送られてきたので、それに沿って原稿を作成していくことになる。最近1か月は自分のPhDプロジェクトのインタビューで忙しかったが、インタビューがひと段落して時間が少しできたので、先週からそのケーススタディのための情報を本格的に収集し始めた。関連する書籍をKindleで購入し、最初のパートの原稿作成を日本語で開始。ただ、事例として取り上げる組織に直接ヒアリングしないと作成できないパートもあるので、まず日本語で埋められるところを埋めて、後日メールで打診してみる予定。

 

OKだったら、引き続き日本語で原稿作成して、それを先方に確認してもらったのち、英訳し、英文チェックの業者に出してきれいな英文に整えてから、原稿として提出する予定。締め切りは8月とだいぶ先だと思っていたが、これらの作業を逆算して考えると、あまり時間に余裕がない。うまくいけば出版は来年とのこと。自分の投稿論文はまだ書けていないが、先にケーススタディの書籍出版の方がうまくいくかもしれない(うまくいくと良いなと思う)。

 

有給の仕事

1か月ほど前、ひょんなことからスポットコンサルの依頼があった。その依頼内容自体は私の専門と少し違ったので断ったが、そういうスポットコンサルのマッチングをしている業者から登録を進められたので登録してみた。そうしたら早速依頼が来て、昨日初めての個人としてのコンサルを実施した。単価はかなり高い。普通のアルバイトの10倍以上の時給となる。

 

電話でつないで依頼主と話をしたが、話をしているうちに、先方の知りたいことと私の知っていることはダイレクトにリンクしておらず、大変申し訳ないという気持ちになった。しかし、終盤になってなぜか追加依頼をしてくれた。流れで断りづらく、3時間分の追加を受けてしまった。単価は前回と一緒。トータルで4時間のコンサルティング、仲介業者の手数料を引いても数万円を得ることになる。

 

でもこれはもうやらない方が良いかな、という気になった。自分の経験やスキルは公開しているので、それに合わせて依頼が来るが、依頼主の求めていることにピンポイントで貢献できないと私は申し訳ない気持ちになるし、何よりも責任やプレッシャーを感じて日本の会社で仕事をしていた頃の気分に一気に引き戻される。せっかくオーストラリアで学生生活をエンジョイしているのに、数万円のために日本でやっていたような仕事を今やらなくても良いんじゃないか、と思うようになった。自分の経験や知識にお金を払ってくれる人がいるのはありがたいが、そのことが分かっただけで充分な気がする。今回の仕事が終わったら、一旦やめようと思う。

 

そんなこんなで、色々と手を出しているが、出しすぎるのも良くないということで、有給の仕事はとりあえず辞める。本業である研究の進捗に支障が出てはいけない。でも今日指導教官とコーディングのレビューをしたが、先生曰く私は進み具合が早いらしい。周りには色々掛け持ちで研究している学生が多いから(teaching assistant やresearch assistant、パートタイムでの仕事など)そう見えるのかもしれない。そんな言葉をもらって、ちょっと余裕を感じてしまった自分がいる。でも私は英語でのライティングにものすごく時間がかかるので、余裕ぶっていると後で痛い目に合う。早め早めに進めるに越したことはないので、ちゃんと研究の方も気を引き締めて進めていく。

 

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秋になって毎日落ち葉の掃除が必要な裏庭のアプリコットの木。冬になるとすべて葉っぱがなくなってしまうのは寂しいけど、季節感があって良いかもしれない

 

指導教官とのミーティング、調査スコープ拡大検討

昨日は隔週に予定している指導教官との定例ミーティング。副指導教官は小学生の子供の体調不良により急遽欠席。冒頭、正指導教官からそのことを聞いたので「最近寒くなって、子供は風邪をひきやすいですね」と一般論を言ってみたら、「でも彼女(副指導教官のこと)の子供は他の子供よりもよく風邪をひいたりインフルにかかったりする」という返事。大変だな。。子供によって病気をもらいやすいかどうかはすごく個人差がある(特に乳幼児の頃は)。

 

私も会社で働いていた時、同じ時期に出産して復職した総合職の女性の同僚(であり友人)が部署にいた。お互い1歳から子供を保育園に預けて働いていたけど、私の子供はあまり休まず、その同僚の子供は保育園でよく風邪をもらってきて、そのたびに同僚は保育園から電話がかかってきて早退したり、休んだりしていた。ある時、周りの人から「〇〇さん(私の名前)はあまり休まないのに、××さん(同僚)はよく休むね」と何気なく言われて、気になったことがある。言った方は何気ない一言だけど、それをもし休んでいる本人が聞いてしまうと、申し訳なさに拍車がかかり自分を責めてしまうような状態になる。もうその同僚の子供も10歳で、そんなに頻繁に風邪をひくことは無くなったけど、子供が小さいうちはそういうことがずっと続くような気がして、仕事を辞めてしまう人もいる。そんなことを突然思いだした。オーストラリアではその辺、どうなんだろう。

 

研究の話に戻る。先週は土曜日の時間も少し使って、ようやくこれまでのインタビューの文字起こしが完了した。大変だった英語インタビューの文字起こしも終了し、昨日の朝、一から聞き直しして最終チェックした後に、確認のためにインタビューを受けてくれた元同僚(中南米出身で米国支社で働いている)に送付。驚くべきことに、今朝起きたら夜のうちに確認結果が返ってきた。会社で一緒にプロジェクトをやっているときには、なかなか対応してくれなくて1か月くらい放置されることもあったので、今回も正直返事は来ないかな、とも思っていた。それが良い方に裏切られた。日本がGW中だから今週はあまり忙しくないのか、それともこのプロジェクトに個人的に協力したい気持ちがあるのか、よくわからないが、とにかくありがたい。しかも細かいところをいくつか訂正してくれていたので助かった。

 

今回改めて英語でのインタビューの文字起こしをやってみて、英語面での勉強になると思った。いわゆるディクテーションみたいな感じ?文法や単語の知識がないと文字起こしができないということに改めて気が付いた。今後も英語力向上のために、出来るだけ英語のインタビューも自分で文字起こしをしてみよう。

 

英語インタビューに関しての進捗。イギリスの会社から相変わらず音沙汰がないので、前回のミーティングでは指導教官から日本の企業をもう少し増やせるか?と聞かれていた。それに対する私の回答は、日本企業を増やすのではなく、欧州の企業を増やしたい、というもの。自分でも困難な道を選んだと思っているが、これ以上日本企業のバリエーションを増やすよりも、他の地域の情報を得る方が重要だと思った。今回のミーティングではそのことを伝えて、対象企業の範囲を拡げるためのロジックについて相談。一応合意に至った。これからはドイツやフランス、オランダに本社がある大企業にもアプローチをかける。もちろん多少時間はかかるが、メールを送ること自体はタダ。返事があったらラッキーくらいの気持ちで、やらない手はない。

 

ただ、インタビューのための倫理申請は日本・オーストラリア・イギリスの3か国で行っているので、今回のスコープ拡大に際して出し直しが必要なのかどうかについても相談した。そうしたら、指導教官がその場で倫理委員会にメールしてくれた。数時間後に返事があって、承認済みの申請を修正する形で再申請すればよいとのこと。申請システム上で倫理員会がロック解除してくれたので、今日修正を行う予定。

 

ミーティング中に、今週はがっつりインタビューデータのコーディングを行うことを宣言したら、来週の月曜日に一緒にコードをレビューする?と提案してくれた。ありがたい。通常2週間に1回のコンサルテーションをしてもらっているけど、追加で時間を作ってくれるということに何か得した気分。しかも私はそのミーティングがマイルストンになって、自分を動かすことができる。正直、昨日はあまり先生にシェアすることもないので、ミーティングをスキップしようかな、と思ったりもしたが、やっぱり定例ミーティングはやっておいた方が良い。

 

ちなみにNVivoは日本語対応しているので、今回私は1つのプロジェクト内に日本語と英語の2つの言語でコーディングすることができる(予定)。同じPhD部屋にいるUAEからの留学生で、テーマは違うけどGrounded theoryを採用している人がいる。その人と先日雑談をしていたら、NVivoはアラビア語対応をしていないので、英語に翻訳した部分だけをNVivoに取り込んで分析している、みたいなことを言っていた。ちょっと不便らしい。

 

研究の進捗はこんな感じ。日本企業のデータがたまってきたので分析を開始できるのが楽しみ。それをやりつつ、次の種まきとして欧州企業にアプローチしていく。

 

食料配給も続いている。

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先週木曜日のフリーランチはイタリアンだった

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今日はフリーブレックファスト(持ち帰りスナック詰め合わせ)

 

fourty.hatenablog.com

 



 

インタビュー三昧、配給三昧

久しぶりに研究のことを記録。先々週の日曜日にアデレード旅行から戻り、この2週間はインタビュー三昧。計7回、総勢11名へのインタビューを行った。インタビューをしては録音データを文字起こしする、ということの繰り返し。また、インタビューとインタビューの間に次のインタビューを行う会社についての調査をして、その情報をもとに用意していたベースとなる質問を調整したりするなどの作業も含め、久しぶりにやることに追われていた。仕事をしていた時のようで少し懐かしい。

 

11名のうち10名は日本語でのインタビュー。1名は英語。英語のインタビューは、働いていた会社の米国支社の同僚ということで少しだけ気が楽。でもやはり日本語のインタビューのようにはスムーズにいかない。録音はZoomの機能と、バックアップのためにICレコーダーと両方で。Zoomで直接録音する方が音声が聞き取りやすいので、こちらを聞きながらほぼすべて(あー、えーなどを除く形で)文字に起こしていく。1時間のインタビューを文字起こしするのに大体3時間半から4時間くらいかかる。すべて文字起こしした後に、もう一度聞き直すのでさらにプラス1時間。つまり1時間のインタビューを文字起こしするのに5時間必要となる。

 

ただしこれは日本語の場合。英語のインタビューを文字起こししてみたが、これは倍どころではなく、日本語の3倍から5倍くらい時間がかかるような気がする。。頭もものすごく疲れるので、1日少しずつしか進めない。何度聞いても分からない単語があったりもする。その同僚はスペイン語が母国語で英語は第2言語なので、スペイン語の訛りが少しあるせいで余計難しく感じるのかもしれない。今年の後半にオーストラリアの企業にもインタビューを行える予定だけど、それまでに自分の英語力を上げておきたい。

 

インタビューとは関係ない雑談をしていた時にびっくりしたのは、アメリカでのワクチン接種の速さ。同僚はアメリカの南東部の州にいる30代の健康な女性だが、既にファイザーのワクチンを2回接種済みとのこと。周りの人もほとんど接種が終わっているらしい。そんな中でも1年以上ずっとWork from homeが続いていて、その間会社に行ったのは荷物を取りに行ったときだけらしいが、さすがにもうすぐ出社ができるようになるのでは、という話だった。

 

話はそれたが、文字に起こした文書はインタビューを受けてもらった人に送付して、確認してもらう。たまに微修正が入る。確認後の文字起こし原稿をNVivoに取り込んでコーディングをする。コーディングはまだ旅行前にインタビューした2件しかできていない。これからしばらくこの作業を進めていくことになる。5月に2件のインタビューを予定しているが、その後はしばらく予定がない。LinkedInを通じてイギリスの会社の担当者にメッセージを送ってみたら、1件だけ返信があったが、その後進展なし。

 

研究の合間に最近楽しみなのは、大学で毎週何かしらの配給があること。毎週火曜日は留学生向けに朝食の配給、木曜日は大学院生向けにグッズや食料の配給、その他にもよくわからないけどランダムに色々な配給があって、この2週間はインタビューだけでなく、配給三昧だった。

 

先週は各国の学生団体がブースを出して、ランチタイムにその国の料理を配布。ちなみに日本のブースではおにぎりを配っていた。このイベントは3日間連続してやっていて、初日はユダヤ教の団体からファラフェルのサンドをもらい、2日目はスリランカとインドのブースでスパイシーな料理をもらった。

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自分のデスクがある7階から下を見たら、テントが出て何やらやっていたので行ってみた

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スリランカとインドのブースでもらったランチ。サモサが大きすぎてお腹がいっぱいに

毎週木曜日には大学院生に向けてミステリートリートがある。以前、イースターチョコレートをもらったが、先週はグッズだった。湯呑のようなマグカップともこもこ靴下、ホットチョコレートとクッキーのセットだった。マグカップはちょうど欲しかったので、もらってすぐに洗って使った。靴下は家に持ち帰ったら、長男が欲しいといったので譲った。すぐ要らないと言うと思ったら、毎晩寝る前にベッドの上で本を読むときに履いていて返してもらえそうにない。とても暖かそうなので自分で履きたかったんだけど。

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先週の木曜日の大学院生向けミステリートリート

今週も配給を楽しんでいる。昨日は留学生向けにフリーブレックファスト。昼には大学院生向けに無料スーパーが出た。

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朝食とはいえ量は少な目だが、私が好きなメキシカンのチェーン店からのケータリングだったので嬉しい

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大学院生向けの無料Pop-upスーパー。すべて無料で配っていた

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自分が必要なものをいただいてきた。これだけもらっても2日も持たない

明日の大学院生向けフリーランチと来週のHDR向けフリードリンク(アルコールとスナック)には、同じ部屋のPhD学生を誘ってみた。最近の各団体の大盤振舞いは、昨年の予算が余っているからなのだろうか?とにかく毎週何かしら配給があって、それを楽しみながら日々を送っている自分がいる。配給をもらいにいくと、誰かと少し言葉を交わす機会にもなる。研究は地味で味気がない作業なので、こういうイベントが思いのほか嬉しい。

アデレードに旅行<Day6-8:アデレードから帰宅まで>

7泊8日旅行の最後の3日間分をまとめて記事にする。

 

4月9日(金)アデレード

この日はお世話になった友人家族とサヨナラして、アデレードのシティのホテルに泊まる日。ホテルに泊まるの大好きなので、友達と離れるのは寂しいけど、ホテルは楽しみ。午前中は友人家族おすすめのアデレード近郊のParkにお出かけ。友人宅から車で15分くらい、シティからでも30分かからない場所。全然ノーマークの場所だったけど、ここがとても良かった。

 

www.parks.sa.gov.au

 

シティのすぐ近くにあるのに、野生のコアラが見られた。今回時間があまりないから1時間半くらいしか滞在しなかったけど、普通に歩いているだけで5頭のコアラを発見。完全に野生のコアラを見たのは、今回オーストラリアに来て初めて。

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ユーカリの木の上で休んでいるコアラをズームで撮影

アクセスが良い場所にあるので、Park内ではジョギングしている人、散歩している人などがいた。ロックダウン中は大人気だったらしい(とはいってもアデレードのロックダウンはメルボルンと比べて随分短かったけど)。いくつものトレッキングコースがある中で、私たちは一番近くの初心者向けのコースを散歩した。

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枯れている滝。アデレードはとにかく乾燥している

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長男と友達の隠れ家(どこにいるかわかるかな?)結構すごい景色だけど簡単にアクセスできる

壮大な景色が楽しめて、アデレードに住んでいたらもっと頻繁に来たいな、と思う場所だった。上級者向けにはもっと奥まで歩いていけるコースもある。

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子供向けのPlaygroundも整備してあった

その後、友人宅の近くのおしゃれサバーブNorwoodのカフェで昼食。

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きれいなラテアート

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私はさっぱりしたものが食べたかったので和風のRice bowlを注文。サーモンのPoke、アボカド、マンゴー、キュウリ、茎わかめ、大根のピクルスが載っていて美味しかった

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昼食後、私のわがままでシティに行き、18年前に友人と出会ったアデレード大学のキャンパスをみんなで散策。13年前に新婚旅行の時にも来たが、その時以来。自分が修士を出た大学なので感慨深い。友人の旦那さんも時代は違うけど同じ大学を出ている。同窓会のような感じで懐かしかった。やっぱり大学の雰囲気は素敵。

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卒業式が行われたホール。年がたっても古い建物は変わらないように見える

大学散策の後、大学の裏にある川のほとりで少しだけ遊んで解散。寂しいけどまた近いうちに会えるだろうから。その後、予約していたホテルにチェックイン。便利な場所にあるCrowne Plaza Adelaideに。私がアデレードに住んでいた時には、こんな高層ビルのホテルはなかった。

adelaide.crowneplaza.com

このホテルを選んだ理由は、立地が良いこと、プールがあること、ツインルームに4人一緒に泊れること。以前、メルボルンで年越しホテルステイした時もそうだけど、この条件を満たすシティホテルがありそうでなかなかない。プールはホテルの10階の屋外にあった。風がびゅうびゅう吹いていたけど、プールの水は温水だったので、入っている子供たちはさほど寒くないよう。外で待っている私は寒かった。でもシティが一望できて、Adelaide Hillsの景色も見える素敵なロケーションだった(目の前に高層ビル建築中だったのが唯一のマイナスポイント)。

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プールの横にはルーフトップバーがあった(ここで飲みたかったけど今回は断念)

プールで遊んでいたら夕方になってしまった。ちょうどこの日は金曜日だったので、いつも5時で閉まるアデレードのお店も9時までやっている。Central marketを観光して、夕食はSushi Trainに行くことに。アデレードのシティは土地感があるので迷わずどこでも行ける。アデレードくらいの小さな街が好きだな。

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Central marketに行ったら絶対に行くナッツ屋さん。まだ潰れないで営業していたので安心した。ハニーキャラメルのマカダミアナッツを購入。

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Sushi Trainはなぜかメルボルンにはないから、アデレードで行きたかったお店

夕食後はRundle mallを歩いた。18年前と比べて新しいビルもできていたけど概ね変わっていない。懐かしかった。本屋さんに立ち寄って、長男向けに英語の本を1冊購入。最近やっと少しずつ英語の本を読めるようになってきたようでうれしい。もちろんまだまだ現地の5年生が読むレベルの本は読めないが、それでも大きく一歩前進したと思う。

 

ホテルでシャワーを浴びて就寝。次の日はホテル朝食!ビュッフェがコロナにより少し形態を変えていて、並んでいる食品の前にスタッフの人が立っているので、何が欲しいかを口頭で伝えるスタイル。この方が楽で良いかも。ホテルに泊まってホテルのレストランで朝食をとるのが大好き。大人2名分の朝食が含まれる宿泊料金を支払ったが、結局子供の朝食料金は請求されず、外のカフェで食べたりするよりも得だったような気がする。

 

4月10日(土)Horsham

この日はロングドライブ。7~8時間くらいかけて、メルボルンの近くの有名観光地、Grampiansの近くのHorshamという町までひたすらドライブ。Google mapで見るとHorshamに着く手前に、Pink lakeなる場所があったので寄ってみた。

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Pink lakeはまさかの塩湖だった!全部ピンク色の塩でできている

オーストラリアの自然には圧倒される。何気なく行く場所が結構面白い場所だったりする。このPink lakeだって聞いたことなかったし、特に観光地化されてもいない(トイレと車が数台停まる駐車場があるだけ)。日本だったらお土産屋さんが並んで、塩ソフトクリームとか塩キャラメルとか売りそうなのにな、と思った。

 

宿泊場所の写真は撮り忘れたけど、川沿いのとても素敵な場所だった。2ベッドルームで155ドルと値段も安くて大満足。Horshamはそこそこ大きな街で、Coles, Woolworths, ALDIとスーパーがそろっていた。Colesで簡単に調理できる夕食を調達して、ワインも買って、キャビンで夕食。翌日いよいよ帰宅。

www.horshamriverside.com.au

 

4月11日(日)Grampians

朝起きたらめちゃくちゃ寒い。メルボルンに帰る前に1か所だけGrampiansの観光スポットに。登山しなくても車で上まで行ける景勝地、Boroka Lookoutまで。途中山道を車で走るので、子供たちは気持ち悪くなってしまった。でもなんとか吐かずに上まで行けた。小雨が降り気温は0度近い?寒かったけど、景色は怖いくらいきれいだった。

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ここは手前に柵があり、危ない場所まで行けないようになっているので、子連れでも安心できる

Grampiansの間の街に降りて休憩。今度はじっくりとここに泊ってGrampiansを楽しみたい。メルボルンから車で3~4時間で行けるちょうどよい場所。

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スクールホリデー中なので家族連れがいっぱい。個人的には山は登るよりも下から見上げる方が好き

帰りは順調に進み明るいうちに帰宅できた。大満足の7泊8日旅行だった。アデレードに住む友人に感謝。